続・てるてる日記

石井てる美です。ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人。てるてるB面。

【番外編】Cyndi Lauperの英断に感銘を受けまくり「少しでも元気を与えることができるなら」

明日は彼女のコンサートに、予定通り行ってきたいと思います。サンケイスポーツの記事を拝借↓

東日本大震災の影響で数々の公演やイベントが中止になる中、米歌手のシンディ・ローパー(57)が16日にスタートする日本ツアーの東京公演を予定通り開催することを15日、発表した。地震が発生した11日に来日。首都圏が大混乱する様子を目の当たりにし、開催を悩んだが「少しでも勇気を、少しでも元気を与えることができるなら」と決めた。当日は会場に募金箱を置き、観客に自らの声で募金を呼び掛ける。

 親日家のシンディ姐さんが、歌で沈んだ日本を元気にする。

 この日、コンサートを主催するキョードー東京が、16日から東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで始まる日本ツアーの東京公演(18日まで)を予定通り開催すると発表した。

 同社によると、一時は公演中止も考えたが、会場の安全確認が取れたことに加え、シンディが「私にできることは音楽」と強い意志を示したことから開催を決めた。

 シンディは15日に名古屋から始まる日本ツアー(3都市6公演)のため、地震が起きた11日にアメリカン航空機で来日。当初は午後3時半に成田空港着の予定だったが、空港封鎖を受けて、いったん横田基地に着陸。午後10時ごろに羽田空港に到着したが、交通渋滞を受けて都内のホテルに着いたのは12日午前4時ごろだったという。

 余震など震災の恐怖を肌で感じ「空港やホテルで毛布を被った人たちがたくさんいて心が痛んだ。部屋でテレビをつけたら、本当にすさまじい状況だった」とショックを受ける一方、「でも今、私は日本にいるんだから、何ができるかを考えた」という。

 (中略)

自身の提案ですべての会場に募金箱を設置。ステージでは人々の心を励ます内容の代表曲「トゥルー・カラーズ」などを披露する。

 「日本はRISING SUNの国。自分たちを信じて立ち上がりましょう。ガンバッテ!」とメッセージを寄せたシンディ。その温かい歌声は、被災者の心に届くはずだ。

3月15日(水)サンケイスポーツより


"ふつうの人"だったら、即刻コンサートの中止と自身の帰国を決めるところでしょう。外国人が続々と故郷に帰り、日本人でさえ東京を脱出しています。そりゃそうです。余震も続いて、原発もどうなるか分からない状況で、日本に住んでいる日本人でさえ、今まで覚えたことの無い不安を抱く日々です。さらに外国からの人にとって一段と怖いことは、言葉が分からない場所にいるということだと思うのです。私も言葉の分からない国に行って、いや、かろうじて分かる英語圏の国に行っても、こういう状況に巻き込まれたら、絶対に心理的に怖くなって一国でも早く自分の国に帰って落ち着きたいと思ってしまうと思います。原発関連のニュースだって、日本語だから冷静に聞いてやっと「大丈夫なんだ」とか思えますが、これが英語でしか情報が入ってこなかったら、私はいてもたってもいられなくなります。
ところが、シンディ姐さんは、冷静に東京が安全であることを確認した上で、「この場所で自分にできること」を考え、実行するのです。今月頭に、ブエノスアイレスの空港で利用客が足止めをくらっていたときに、シンディーがマイクで歌を歌って、その場を一転明るくさせたというニュースが日本でも話題になりました。そのときもきっとこの人は「今この状況で自分にできること」を考え、実行するのです。そのときも、今回の件も、リスクはあるし大変な勇気の要る行動だと思います。やらないことを選んだって誰にも責められない状況です。そんな中で、「私にできることは音楽」と、自分の役割を見出し、リスク覚悟で「やること」を選択、実行して人に笑顔をもたらすのですから、ほんとエンターテイナーの極み、正真正銘のプロですね。

私は正直「この状況でほんとうにやるのか?私は行くけど、さすがにシンディーはやらないで帰ろうとするんじゃないかな」とか「やっぱり行くの怖いな」などと思っていましたが、やっぱり"人格者"は凡人と考えることが違うみたいです。彼女のコメントを読んで、シンディーを甘く見たりおじけづいていたりした自分が恥ずかしくなりました。そして当然、行くことを決意しました。

大好きな"True Colors"を聴いて、私も沈んでいないで、自分のやるべきことを前向きにやっていこうと思います。

明日は彼女の新譜アルバムのタイトルを冠したツアー"Memphis Blues Japan Tour 2011"ですが、まだ全く聴いていないことはさておき。。





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3月13日付け「今やっておくべきこと(被災地への支援の次に)」を加筆しました。よろしくお願いします。