続・てるてる日記

石井てる美です。ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人。てるてるB面。

【番外編】映画「タイタニック」に寄せて

突然ですが、2009年6月17日付けの自分のmixi日記をコピペします↓
(※映画「タイタニック」のネタバレが含まれます。)

私がダントツで一番好きな映画はTITANIC(1997年)で、セリフもだいたい空で言えるくらい観ている。
(自分、ロマンチストなので。えぇ。)


そんなTITANICに、昔は好きな泣けるシーンが4ヵ所あった。(わかる人にしかわからん書き方ですが↓)

1. ローズとジャックが船首で抱き合うところ(あの有名なシーンね)
2. 一度救助ボートに乗ったローズが、涙目でジャックを見上げてまた元の船に飛び付いて戻ってくるところ
3. ジャックが冷たい海の中で息絶えて沈んでいくところ
4. 最後に、多くの仲間に見守られながら二人が時計の下で再会するところ


ところが最近は好きなシーンが変わってきた。


ジャックが豪華な一等船室でローズ一族とディナーをしているシーン。
その中でもこのセリフが最近はすごく重みをもって響いてくるのです。


"I figure life is a gift and I don't intend on wasting it."


そういうことです。ああ素晴らしい。


タイタニックが公開されたのは1997年。当時私はまだ中学2年生でしたが、この映画にどっぷりハマって劇場に4回観に行きました。新宿の映画館からの帰り道、今も親友の子と余韻に浸って号泣しながら夜の歌舞伎町を駈け抜けたのも良い思い出です。あれから15年が経ちますが、未だに私の中で好きな映画トップ1に余裕で君臨し続けていて、大げさじゃなくて本当に100回くらい観たんじゃないかと思います。おかげで英語のセリフもほとんど言えてしまうくらい体に沁み込んでいます。

最初に観たときは純粋に美しいピチピチのディカプリオが演じるジャックとケイト・ウィンスレット演じるローズのラブストーリーにときめいて、悲劇によって結ばれることの無い二人の悲哀を思って涙したものでした。つまり、単純にラブロマンスものとして楽しんでいました。人によってはただのパニック映画なんて言う人もいますね。

ところが歳を取って、いつの間にか10代の頃とはちょっと違う感動の仕方をするようになっていました。日記にも書いたように、この映画の究極的なメッセージは
「人生は一度しか無いんだから、ムダにしてはいけないんだよ」
だと思うに至りました。

これはジャックが伝えてくれたメッセージです。分かりやすいのが、ジャックがローズを助けたお礼にということで貴族が集う一等船室のディナーに呼ばれるシーンです。三等船室という全く違う階層から来たジャックですが、ひるまず堂々としているどころか、機転の利くウィットに富んだ受け応えで、同席していた人をどんどん魅了していきます。背伸びすることなく、差し出されたキャビアを嫌いと言い切って断ったり、ローズの婚約者がたばこの火を探している時にタイミングよくライターを投げたりと、やることなすこと言うことが全編を通じていちいち的を射ていて頭が良くて男らしくて頼もしくてかっこいいのです。
そして、会話の中でローズのお母さんから「そんな根無し草みたいな生活はさぞかし魅力的なんでしょうねぇ?」とイヤミたっぷりに言われたあとに、ジャックが滔々と自分の人生観を述べるくだりに、以下のセリフがあります。

I’ve got everything I need right here with me.
(必要なものは全てあります。)

 -略-

I figure life is a gift and I don't intend on wasting it.
(人生は贈り物だと思っています。だから、ムダにするつもりはありません。)

どうですかコレ!!!???一体どこのイケメンがこんなイケメンなセリフをポロっと吐くことができるでしょうか!?!?(゜▽゜)特に「人生は〜」のセリフ!!!
でもこのセリフ、こんなにこんななのに、劇中ではジャックの後姿からのアングルの瞬間にサラっと出てきて、ジャックの表情を拝めないのです・・・!!!まぁそこがまたいいのですが!!!((((゜□゜;))))

ほらね↓(手前がジャックの後頭部)


あのmixi日記を書いた2009年6月、私は壮絶な思いの中にいました。会社を辞めてお笑い芸人になることを決断しようとしていたときです。お笑い芸人に挑戦するには、「もしも二度目の人生があったらやってみたかったこと」を「今の人生で本当にやってしまう」という大胆で無謀な決断をする必要がありました。決して悩んだり迷ったりしていたのではありません。自分の内なる声はとっくにどちらに進むべきか、答えを叫んでいたからです。今でこそお笑い芸人であることにも慣れてきて、選択したこの道を楽しむことができるようになったものの、当時は、自分がそれまで歩んできた人生の延長には常識的には到底存在し得ない選択肢を目の前に、決断をしたくてもできない、決断したと思ってもともすれば揺り戻される、という七転八倒を繰り返していました。ただ答えは明白だったので、あとは勇気を出してその道に進むだけだということも分かっていました。
そのときに何度も何度も観ていたのが、「タイタニック」です。「タイタニック」のあの場面です。藁にもすがるような思いで、誰でもいいから何でもいいから自分の下そうとしている決断を肯定して欲しくて、誰に相談するわけでもなく、ジャックのセリフを一人で何度も何度も聞いていました。私の実際の人生では、ローズの前に現れたジャックのような人物は残念ながら登場しませんでした。でもその代わりに、本当にこの映画の中のジャックが私に「失うものは何も無い」ということを訴えてくれました。お笑い芸人に挑戦して、たとえどんなに厳しい現実が待っていようとも、私にとって一番大切なものを失うことにはならない、ということをジャックが気付かせてくれて、決断する勇気とエネルギーを与えてくれました。今でもタイタニックのこの場面はちょっと観ただけで泣けてきます。(ちなみに誤解しないでいただきたいのですが、私はお笑い芸人までの人生もものすごく肯定しています。)


そして、皆さんご存じのとおり、なななんと!2012年4月7日、タイタニックが3Dとなって全国で劇場公開されます!!!あの感動がもう一度スクリーンで、しかも3Dで味わえるだなんて嘘のようです。そして、私にとって、このタイミングの良さといったら!!!なんです!!!2009年の決断のときから今日まで、惨めで絶望的な思いで暗闇を彷徨うような日々もありましたが、ひとまず続けてきた自分へのプレゼントだと勝手に思っています!(^▽^) ありがとう、ジェームズ・キャメロン(>_<)


↓これはタイタニック3D(2012年)予告編の動画ですが、奇しくも(確か1997年のときはフィーチャーされていなかった)"I figure life is a gift and I don't intend on wasting it."が0:44あたりから聞けます!パチパチパチ〜(T-T)

今映画館に行くとポスターがあちこちに!!!これ見るだけで超テンション上がります!(≧▽≦)これと同じ絵の下敷きを中高時代ずっと使っていました!


これを機に皆さんまたタイタニックを観に行っちゃいましょー!!人それぞれ、15年前と違った楽しみ方ができるはずです!!!(^-^)

ちなみに、私のモノマネレパートリーにタイタニックの劇中に出てくるイギリス人船員のモノマネがあって、海外ではスベり知らずです。でも日本ではスベったことしかありません。爆







以下、告知です!


3月21日(水) 深夜25:34(木曜01:34)〜26:04 全力!銭ナール
毎週水曜日深夜、MBS毎日放送で関西限定でオンエア中です!放送時間がいつもと違うのでご注意を!番組HPもご覧ください!→http://www.mbs.jp/zeninar/


4月11日(水) おもちゃ箱ライブvol.16
開場:18:30/開演19:00、場所:野方区民ホール、入場料:1,000円


4/15(日) W-League〜最笑王座決定戦〜 予選Bブロック
開場:15:30/開演16:00(17:50終演予定)、場所:表参道GROUND、チケット前売り:1300円(整理番号付き自由席/1ドリンク込)
出演:コア(MC)、あかいらか、あばれる君、クマムシ、劇団シリフリケチン・ダ・コチン、志々雄・桂、春夏笑冬、チャーミング炒飯、ツートンカラー、西村深村、100W、ふみとし、ペパーミントの風に吹かれて、マッタンパーク、 みへんみゆき、雷鳥、リンシャンカイホウ、リンゴーズ、石井てる美
詳細はこちらをどうぞ→クリッククリック



火曜日はR-1ぐらんぷりの決勝だ!!!



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