続・てるてる日記

石井てる美です。ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人。てるてるB面。

【発音】manager(つづき)

昨日のつづきだよ!


managerはどう発音するか(どこにアクセントを置くか)ということですが、2月15日付けのmanagementと同じ話で、頭の"ma"のところです。


managerもそのまま日本語になっていますが、だいたいカタカナ発音の「マネージャー」と表記されます。日本語となったこの「マネージャー」のアクセント(強調するところ)はどこにあるかというと「ネー」のところですね。「マネージャー」というふうに。しかし、英語だと、


ネジャー」もしくは「ニジャー」


という発音です。



日本で「マネージャー」というと、まず会社でのポジションに使われます。私が以前勤めていた外資コンサルティング会社でも、リーダーとなってプロジェクトを推し進めていく人がマネージャーという肩書きでした。"manage"(管理・経営する)+"er"で「プロジェクトなどを管理する人・経営者」の意味です。これは英語のmanagerも同じものを指します。
ただ、スポーツ関しては、英語でmanagerというと野球監督を指すのに対して、日本では、高校や大学の部活のマネージャーをたいてい思い浮かべますね。これは日本特有のmanagerの使われ方です。

この違いの面白さに目を付けたところから書かれたという、今や超有名な本があります。そうです、昨年200万部以上売り上げて大ベストセラーとなった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本です。(著者の岩崎夏海先生には、お笑い養成所時代に大変お世話になりました。)この本の中で、主人公の高校野球のマネージャーのみなみが、ドラッカーの「マネジメント」を読み進めていくうちに、「マネジャーの資質」という言葉に遭遇する件があります。ここでは急に"manager"の表記が「マネージャー」から「マネジャー」に変わります。ドラッカーの「マネジメント」の引用文章以外の部分もです。これは、いわゆる日本の女子マネージャーから連想する「マネージャー」ではなく、英語の"manager"(マネジャー)に言及していることをしっかり区別するためと思われます。そして、「マネジャー」と書かれる理由は他ならぬ、英語のmanagerは頭にアクセントがあるからです!"manager"をカタカナで表記しようとすると、「ネー」のところが伸ばしたままだと、そこにアクセントが置かれがちですが、「マネジャー」とすることによって、「ネジャー」という英語の読み方に近くなるのです。

また、ドラッカーが指し示す"management"は一貫して「マネージメント」ではなく「マネジメント」と書かれています。(最初にみなみが広辞苑でマネージャーの意味を調べる件では、日本語に近い「マネージメント」と書かれていますが。)これも、英語の"management"の発音をより意識した「マネジメント」という表記が意図的に採用されているのですね。



(追記:最近本屋に行って意識して見てみましたが、ビジネス書で"manager"に関する本、たいていカタカナ表記は「マネジャー」になっていますね。)




私は個人的に、アクセントが頭にあるのに、勝手に単語の真ん中あたりにアクセントがあると思い込んで発音していた単語がよくあります。別に英語なんて発音とか気にせず、最低限伝わればいいじゃん、という話でもあります・・・が、やっぱり正しい英語を話したいと思ったり、そして発音良くなりたいとお困りの方はまず徹底して単語のアクセントの場所を覚えて、話すときになるべく意識することがいいかと思います私。





それでは、ポパイの恋人の名前であり、私がサンドイッチ屋のサブウェイで多めに頼む次のものはどう読むでしょう??


olive


もうお分かりですね!明日に続きます。