続・てるてる日記

石井てる美です。ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人。てるてるB面。

【熟語】「決して江頭先生は真似できないのです」をいろいろなパターンで言ってみる


英語で否定文を作るとき、つまり「〜でない」と言いたいとき、たいてい"not"を使います。こんな感じです。



Egashira is not imitable. (江頭2:50はまねできない。) ([形]imitable:まねできる)



でも、「こんなんじゃ全然物足りない!エガちゃんはまねできないんじゃなくて、ことごとく絶対的にまねできない存在なんだ」ともっと強く否定したいときにはどうしたらいいでしょう。
今日はそんなときに使える「決して〜ない」「少しも〜ない」という強い否定のいろんな表現を紹介します。


以下、全て江頭2:50決してまねできない。」という意味です。


1. Egashira is never imitable. (←「決して〜ない」のスタンダード)
2. Egashira is far from imitable. (←「ほど遠い」感じ)
3. Egashira is anything but imitable. (←"but〜"は「〜以外=except」という意味なので、「imitable以外ならば何者でも(anything)あるけれど、絶対imitableではない」という感じ)
4. Egashira is by no means imitable. (←「どんな方法においても」が元)
5. Egashira is in no way imitable. (←「どんな点においても」が元)
6. Egashira is not imitable at all. (←「全く〜ない」のスタンダード)
7. Egashira is not imitable in the least.
8. Egashira is not imitable in the slightest.


ひとくちに「決して〜ない」でも、これだけいろんな言い方があるんですねぇ。というわけで、これだけ言い方があっても困るという方には、私が個人的に好きな"far from"を覚えてしまうことをオススメします。




以下、雑感。



私は今までいろいろなところで「尊敬する/好きな芸人は?」と訊かれると、

江頭2:50です。唯一無二の存在だからです。芸能界で一番代替性の低い存在だと思います。私もそのような代わりのいない芸人になりたいと思います。」

などと答えていました。ずいぶん大それたことを言っています。江頭先生本人のようになりたいと言っているわけでは決してなく、あのように他の誰にも取って代わることのできない存在感に憧れている、という意図なのですが、それにしても、その名に言及するだけでも身の程知らずかもしれません。

これは今回、江頭さんが福島県いわき市に自ら救援物資を届けに行ったというニュースを知って改めて思いました。やっぱり天才は人とやることが違うなぁと。
ふつう有名人だったらまず自分が募金しよう、街頭で募金活動をしよう、救援物資を集めて送ろう、節電をしよう、呼びかけよう、というところまでは思いつくと思うのですが、江頭さんは自ら出資してお店に掛け合って物資を調達、自分でトラックを手配して運転して届けに行く、というところまで考え、実行してしまう。そして、実行できるだけの頭脳と実行力とハートがある、という。。今までも災害のときに被災地に行って救援活動をしていた方なので、自分で実際に現地に入って自分の手で被災地の方に物資を届けることに意義を見出していらっしゃるのでしょう。(例えば、救援物資を載せたトラックがなかなか被災地に入れなくて、困っている方の手に届かない、とかそういう実情を経験から知った上での行動なのかな、と勝手に想像。)
もし私が有名なタレントだったら、知名度を利用して募金活動をしたり呼びかけをして物資を集めていただろうと思います。今のように、小さな力を結集させてまとめて現地に送らなければならない時には、有名人の求心力というのは非常に有効です。なので、知名度を上手に使って力を集めて被災地を援助するというのは、まさに有名人だからこそできる、ひとつの素晴らしい救援活動の形だと思います。・・・でも、江頭さんは「有名人だからこそできること」を何ひとつせず、あくまで私人として現地に赴きました。これは有名人でなくても、知名度も何も無い一般の人でもできる行動です。あんなに有名なのに、芸人としてではなく、一人間として考えて、できることをやっちゃうんですね。もうその柔軟な発想力やら行動力やら頭脳やら熱いハート、人間力には感服です。江頭さんは「代わりのいない芸人」ではなく、そもそも「代わりのいない人間」なんですね。"芸人"というのは仮初めの、俗世でかろうじて周りがカテゴライズするために付けた肩書きに過ぎないのであって、芸人である以前に本当に特別な傑出した人間なんだなぁと、今さら言うのも恥ずかしいですが、改めて思いました。
こういう状況に限らず、よく「○○だからこそできること」(○○には職業とか特殊能力が入る)なんて言い方があります。往々にして○○の部分には皆プライドを持っていて、ここぞというときにそれを発揮させたいと思うので「○○だからこそ」に縛られた結果、知らないうちにオプションを絞ってしまいます。しかし、それがそのときそのときのその人にできる最適解とは限らないんですね。確かに「○○だからこそできること」は他の人に出せない高いパフォーマンスを発揮する確率が高いのはもちろんですが、一方で可能性を狭めることもありえるんだなと思わされました。
江頭さんは「自分は有名な芸人だから」という枠に全く縛られずに、誰でもできること、でも誰もしないこと、を実際にやって現地の方に感謝されました。自分も芸人だろうとなかろうと、無名であろうとなかろうと、職業や立場に縛られることなく一人間としてできることを考え、その中で最善の答えを見つけ、全力投球しなくてはならないなと思いました。
ところで、江頭さんは北京五輪吉田沙保里選手が優勝したときにも観客席にいたし、北朝鮮のテレビに映ったことでも話題になったりと、ほんと神出鬼没というか、まさに神ですね。もうなんつーか、かっこよすぎる。




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