続・てるてる日記

石井てる美です。ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人。てるてるB面。

「真央ちゃんならできるー!!!!!」の巻

ソチオリンピックに行ってきました!2月19日に日本を発ち、女子のフリーとエキシビションを見て、24日の早朝に帰国しました!

さぁ、ここから長いですよー↓↓↓


すべてはR-1ぐらんぷりの2回戦落ちから始まりました。。今年こそは準決勝まで行ってやるんだと根拠も無いのに息巻いていた私は、昨年末にはR-1とオリンピックのスケジュールを照らし合わせながら、「女子フリーの翌日が準決勝とは!感動を力に変えてがんばれるじゃないか!」とさえシミュレーションしていました。

ところが、準決勝どころかそのだいぶ手前の2回戦での敗退。。。ちーん。

予定が狂ってヒマになったなーと思っていた矢先にオリンピックが始まり、テレビでフィギュアスケート団体戦に熱中しているうち、「私もオリンピックに行けるじゃないか!」(日程的に)と気づき、次の瞬間には衝き動かされるように手配を始めていました。海外のチケット会社からチケットを買い、観戦者用パスを申請し、会場近くのホテルを抑え、航空券を取って、ロシアの観光ビザを申請して…と、もろもろの手配をするわけですが、当然出費はものすごいし、ロシアは個人旅行の手続きが面倒ということもあってビザの手配などいろんなところでつまずくことが多く(送られてきたpdfファイルが壊れて開かないとか、メールで届くはずのチケット発送の連絡が来ないとかそういう小さなことなんだけど)、「これは行くなってことなのか」と不安になったりもしたし、オリンピック行くなんて贅沢なことしていいのかな、と罪悪感に苛まれたりもしました。ロシアの観光ビザは取得するのに2回はロシア大使館に行かなきゃいけないのですが、そこの職員のロシア人の対応が冷たいのなんのって。ニコリともせずこちらに質問の余地も与えないような威圧感。あれはそれっぽい威厳を保つために演出としてやらされていたに違いない。。。笑
それでも行くと決めたからには全力で応援しようということで、ドンキででっかい日の丸や顔につける日の丸シールやら応援グッズを購入。片手で振れるようなサイズの旗じゃ遠くから全然見えないんだなというのはトリノオリンピック観戦からの教訓。
そんなわけで19日の朝、ついに日本を出発。眼下に広がるシベリアの大地が寒そうだけどとても美しかった。

そして同日の夕方モスクワ空港に着き、22:30まで空港で乗り継ぎ便を待つことに。19時から始まるショートプログラムは空港のどこかで見れるだろうと思っていたらどのテレビ画面でもやっておらず。近くのロシア人がスマホで実況を見ていたのでやり方を訊いてみたけど私のには対応してなく。仕方なくネットのテキスト中継を楽しんで、中盤のキムヨナ選手が終わったあたりで搭乗時間に。ソチ空港に着く頃には全選手の演技が終わっているので、日本の3選手の結果を楽しみに飛行機に乗り込みました。思えばあの2時間のフライトは揺れまくったのでした。。。
ソチ空港に着きスマホに電源を入れ、わくわくしながらネットをつなげた瞬間に目に飛び込んできた文字に言葉を失いました。

浅田真央ショートプログラム16位」

演技を見ていないので何があったのかも理解できず。。団体戦のときのようなアウェー感溢れる中で崩れてしまったのだろうかと想像しながらも、同時に真央ちゃんは絶対にこのまま終わる選手ではないと瞬時に確信しました。ここで深夜1時のソチ空港で一人動揺してしまったので気づいたらタクシーの客引きもほとんどいなくなっていて、唯一声をかけてきたドライバーは相場の3倍の値段を言ってきて。。拒否したかったけど他に手段も無かったので仕方なくお世話になることに。でも意外と気さくで優しいおじちゃんで、無事にホテルまで届けてもらい握手をして別れました。

翌日、女子フリー決戦の2月20日、まずはソチオリンピックで観戦に必要な観戦者用パスを発行してもらいました。詳しくは私の現地からのソチレポートをご覧ください!(①から⑪まであります。)
そして、会場となるオリンピックパークへ。オリンピックパークは聖火台を中心にフィギュアスケートやアイスホッケーなど6つの競技場が集まったエリアで、そのエリアに入るのにも厳重なセキュリティーチェックが行われ、当日の試合のチケットが必要でした。ただ、ひとたび入ると一つの村に世界中から集まった人がお祭り騒ぎをしている感じで、その雰囲気が楽しいったらありゃしなかったです。芸術の国だけあって建物や景観がまたオシャレで。みんながハイになって、歩いててたまたま目が合ったどこの国の人かも分からない人と一緒に写真撮り合うような。幸せな空気が充満してました。オリンピック発明したマジ天才。

オリンピックパーク内の五輪マークと!

その夜は待ちに待った女子フリー。4年に一度の忘れられない時間がやってきました。浅田真央選手の渾身のフリーの演技を生で見られて本当に良かったし、あとから動画を見るたびにフィニッシュのところで泣いてしまいますが、実は生で見ていたときには真央ちゃんに声援を送るのに必死であまり演技に浸れませんでした。
このブログを読んでくれている方ならごぞんじの方も多いかと思いますが、真央ちゃんのフリー演技の開始前、しーんとなってきたところで「真央ちゃんならできるー!」と大声で叫んだのですが、それがテレビ越しにも聞こえたようで、意外にもけっこうな反響をいただきました。詳しくはこちらにまとめていただきました。
選手が集中を高める大事な時間に叫ぶのはKYだったりしないかなと案じて、今までは観戦に行っても叫ぶことはしない人でした。でも、今シーズン真央ちゃんがインタビューで「演技前に"真央ならできる"って聞こえると"よしできる!"って思う」って答えてるのを聞いて「そうなんだ!」と思い、ソチオリンピックでは絶対に私がその声を届けようと日本にいるときから決めていました。(こちらの動画の4:00あたり) そして、あのショートプログラムの翌日だからこそ、この言葉をより一層届けなくてはという気持ちになりました。
フリーが始まって1時間ほどで真央ちゃんが第2グループの6分間練習でリンクに登場しました。フィギュアスケートの山場は最終グループというのが定石なので、こんなに早い真央ちゃんの登場に切なくなりながらも、もうそこから謎の使命感にすら駆られながら真央ちゃんに声援を送りました。ともすればアウェー感たっぷりになってしまう会場だったので(なにせチケットの7割は地元ロシアの人に販売される)、今日は絶対に日本選手にアウェー感を感じさせまいという思いで必死でした。
そして第2グループの最後、いよいよ真央ちゃんの出番。ひときわ大きい歓声の中、真央ちゃんがリンクに登場しました。それまで少し会話をした観客席の両隣のオーストラリア人とロシア人の方に予め「ものすごく大きい声を出すけどすみません!」と伝えたら、オーストラリアの方が“It's OK. We love Mao!”(いいわよ。私たちもマオが大好きだから!)と言ってくれたのがものすごく嬉しく、さらに応援の気合いが入りました。スタート位置につくまでの時間、まずは私も「真央ちゃーんガンバレ〜!」と一通り声援を送りました。ただスタートが近づいても「できる!」と叫んでいる声が他に聞こえなかったので少し焦りました。今日ほど「真央ちゃんなら必ずできる」という応援を届けるべき日は無いのに。ますます私が言おうと腹を括りました。
そして、トリプルアクセルの助走を確認して静寂が広がった瞬間、今だと思って「真央ちゃんならできるーーー!!!!!」と叫びました。2階席の後ろの方だったので届かないだろうなと半ばダメ元な気持ちもありましたが、それを叫んだときはなんか自分の声が剛速球のように尾を引いて真央ちゃんの元までどーーんとぶつかっていったような感覚を覚えました。
ただ、私に手応えがあったと言っても、もちろん本人に聞こえてなくてもしょうがないし、一観客の自己満足です。それでも演技中も勢いを保って欲しい一心で演技の最後まで叫び続けました。私はよく居酒屋とかで他のお客様に迷惑なのでと怒られるほどのデカい声なもんで、前列のロシア人の小さな女の子がずっと耳をふさいでいたことだけは心苦しかったですが。。

耳をふさぐ女児の図。

周りに日本人がいなかったのでそういう意味で私もアウェーで(逆にそれだからできたのかも!?)、うるさい奴いるなーって周りからめっちゃ半笑いで振り向かれましたが気にしているどころではなく。真央ちゃんがリンクに呼ばれてから得点が発表されるまでずっと叫んでいたので、終わる頃には私も疲れ果てて立ちくらみがしていました。なんでお前が疲れてるんだという感じですが。笑

真央ちゃんの自己ベストとなる高得点が発表され、会場のボルテージは最高潮に!

ちなみに私の叫びは、友達が教えてくれたこの動画だと良く聞こえます。これおそらくラジオです。0:41あたりです。解説者が拾ってくれてるのが嬉しい!

やはり真央ちゃんへの歓声はひときわ大きかったです。日本人だけでなく外国の方もかなり気合いの入った応援をしていました。世界中から愛されているスケーターなのがよく分かりました。
真央ちゃんが高得点だっただけに、ひょっとしたら表彰台にも残るんじゃないかという希望を持ち続けていましたが、試合が進むにつれそんなことはどうでもよくなっていきました。真央ちゃんは"メダルに届かなかった"のではなく、"メダルを超えた"んだなぁと!
そして、全演技が終わる頃にツイッターを見てみると私の叫んだ声が聞こえたという反響をたくさんいただいて、私自身ビックリでした。テレビの前の大勢の日本人が同じ気持ちだった、ということをたくさん言ってもらって、私も2階席だからと諦めないで勇気を出して言って良かったなーと感慨にふけってしまいました。
後日、テレビで真央ちゃんが松岡修造さんからインタビューを受けてて「真央ちゃんならできるって聞こえた?」と訊かれて、真央ちゃんが聞こえたと答えていました。真相は永遠に分かりませんが、私が叫んだのが届いたのならいいなぁ!!!

女子フリー会場にて。

あと、会場外でいくつかの日本のテレビ局からインタビューを受けたのが、翌朝の情報番組で流れたようです。(芸人として全然テレビ出られないのに一体自分は何してるんだろうとか思いつつ。。)
帰りのソチ空港では飛行機に搭乗する直前に偶然ジョニー・ウィアー選手に会って、一緒に写真を撮ってもらうラッキーにも恵まれました!話しかけたらすごく気さくに応じてくれてめちゃくちゃ素敵な方でした!!
オリンピックならではのドラマに感動し、いろんな国の人とすぐに一緒に盛り上がれる独特の雰囲気に興奮したりして、夢のような時間でした。行く前は無事帰って来れるかなーとかいろんな不安がありましたが、今となっては本当に行って良かったとしか思わないです。何より、真央ちゃんの史上最高の演技とエキシビションでの心からの笑顔を拝めたことがファンとしてはとても幸せなことです。良くも悪くもヒマで良かったです。爆


あとは写真をいくつか紹介します。

アイスバーグスケーティングパレスと私。


聖火台。炎がごうごうと燃える音がしました。お決まりのポーズ。


エキシビションの開演前。


金メダリストのソトニコワと共演!


2018年平昌オリンピックの建物にて。キムヨナはかっこいいけど私は浣腸してる人。


みんな変なテンションなので国旗と一緒に写真撮りまくる。国旗ぶら下げたりかぶりものしたりすればするほど声かけられる率は高くなる。


ロスソチ(ロスあま的な)にまだ悩まされながらも、通常営業に戻りつつあります。オリンピックが毎年あればいいのに。(←パトリックチャンの名言を拝借。笑)

こんな地球最強の楽しいイベントが6年後に東京で体験できるというのもまたラッキーな話ですね☆


結論:オリンピック最高!!!!!(^▽^)





☆以下告知☆

7月10日に発売された著書です!


雑学系トークバラエティーUSTREAM「セツメイト」
USTREAM配信のネット番組です!オールジャンルの今すぐ使える雑学を7人のメンバーが披露していきます。毎週月曜日から水曜日の3日間ならいつでもオンデマンドでご視聴いただけます。こちらからどうぞ!


3月5日(水)「超新塾トークライブ」
開場19:00/開演19:30、場所:渋谷J-popカフェ(地図)、チケット:1,000円 事務所の6人組の先輩、超新塾さんのトークライブに呼んでいただきました!なんとソチでのエピソードを好きだけ話してよいということで!ご興味ある方ぜひ〜!!!


3月9日(日)「笑いの泉」
開場13:45/開演14:00、場所:なかの芸能小劇場(地図)、チケット:前売800円/当日1,000円
すみません。こちらのライブ、仕事の都合で出演できなくなってしまいました。


3月30日(日)「笑いの輪」
開場13:45/開演14:00、場所:なかの芸能小劇場(地図)、チケット:600円


4月5日(土)「笑いの苺」
開場13:45/開演14:00、場所:なかの芸能小劇場(地図)、チケット:1,000円


コブラと石井がフィギュアスケートを見ている姿を中継するだけのチャンネル」
チャンネルはこちら!次回は未定です。


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